空腹時間が長くなるほど、体内の血糖値が低下し、暴飲暴食しやすくなります。さらに空腹の状態で一気に食事をとると、今度は血糖値が急上昇し、からだに脂肪がつきやすくなってしまうのです。

そうした悪循環を断ち切るためにも、食欲旺盛な生理前・生理中は、1回の食事量を減らして、1日にとるべき食事量を小分けにとるのがおすすめ。そうすることで、生理前でも強い空腹感を感じにくくなり、暴飲暴食を防ぎやすくなります。

学校のある日は授業の間の休み時間や部活前に小さなおにぎりを食べる、休みの日は親にも協力してもらって食事回数を増やすなどして、自分の生活スタイルに合わせて食事方法を調整してみましょう。

食欲の増加には、内臓のはたらきや体温などの機能をコントロールする「自律神経」が大きく関係しています。自律神経には「副交感神経」と「交感神経」の2種類があり、食欲の増加に影響しやすいのが副交感神経。

副交感神経はこころやからだがリラックスしている状態で優位にはたらき、副交感神経が優位な状態だと食欲が出やすくなります。一方、緊張や興奮をつかさどる交感神経が優位にはたらいているときは、食欲がわきにくい状態に。

交感神経はからだを動かすことで活発になるので、生理前・生理中は、時間を見つけてスクワットなどの軽い運動やストレッチをしてみるのもおすすめ。ただし、気分転換になる程度を心がけ、生理痛（月経痛）がつらいときは決して無理しないでくださいね。