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生理痛(月経痛)の悪化で学校生活にも影響!? 生理痛の原因と対処法

生理痛に悩む女の子の様子 生理痛に悩む女の子の様子

婦人科に相談に来る患者さんの悩みで多いといわれているのが生理痛です。おもな原因は骨盤内のうっ血(血流が悪くなり、滞ってしまうこと)や、経血を押し出そうとする子宮の収縮などですが、痛みの種類は人によってさまざまです。勉強や部活、アルバイトにと、痛みをガマンしなければいけない場面で困っている人も多いのではないでしょうか?そこで今回は、生理痛の症状や原因を解説しながら、痛みをやわらげる方法などを紹介します。痛みがひどい場合には無理をせず、婦人科に相談してくださいね。

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悩みを解決するヒントを見つけよう。痛いのはどうして?

生理痛といっても、腹痛や腰痛、頭痛など、痛みの種類はさまざま。みなさんはどんな痛みで悩んでいるのでしょうか?ユニ・チャームがおこなったアンケートを見ていきましょう。

※ユニ・チャーム調べ 2017年8月 女性の体に関するアンケート 回答者数:4,949人

痛みを感じる箇所で一番多いのは「腹部・下腹部」(91.1%)。約9割の人が腹部・下腹部の痛みを感じていることがわかりました。そのほか「腰」(64.0%)、「頭」(43.1%)、なかには「肩」(7.7%)の痛みを感じている人もいるようです。

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なぜ痛くなるの? そのメカニズムとは?

これといった病気がなければ
「機能性月経困難症」

これといった病気ではないのに、寝込んでしまうほど生理痛がつらいときは、「機能性月経困難症」[きのうせいげっけいこんなんしょう]が考えられます。

おもな症状は、生理が始まって2~3日目の頃に発生する、ギューッと押されるような腹痛です。これは経血量が増えるためにおこる痛みですが、ほかにも、肩こりやむくみ、吐き気、イライラ、のぼせ、眠気などに悩まされる場合もあります。骨盤内の血流が滞ると下半身の血流も悪くなり、腰痛を招くことも。また、カラダ全体の機能をコントロールする自律神経の乱れから、頭痛を感じる場合もあります。生理痛には腹痛以外にもいろいろな症状があるのです。

生理痛の症状や程度は毎回変化します

ホルモン状態によって経血の量は異なり、痛みや症状の程度も変わります。生理は毎月あるけど、生理痛はひと月おきにしか来ない、という人も少なくありません。これは、子宮内膜によく似た組織が子宮以外の場所にできてしまう「子宮内膜症」を原因とするものや、どちらかの卵巣が痛みに対して敏感な状態になっていることが考えられます。

年齢や生活環境の変化も生理痛に影響します

一般的に10代後半までは、頚管部(頸管部)[けいかんぶ]という腟[ちつ]と子宮体部をつないでいる通路が細いため、経血が押し出されるときに強い痛みを感じます。カラダが成熟するにつれて痛みも軽くなるので、安心してください。また、卒業や就職など生活環境が変わるときのストレスや、気分の浮き沈みといったささいなことが、生理痛の引き金になることもあります。

子宮を収縮させるホルモンが原因で
痛むこともあります

20代の女性に比較的多いのが、子宮内膜でつくられるホルモン「プロスタグランジン」が急に増えることでおこる生理痛です。このホルモンには、子宮をギュッと収縮させる働きがあるため、経血を押し出すときにこのホルモンが分泌されすぎると、痛みが発生します。そのため、このホルモンをつくりにくくさせる薬(市販の痛み止めなど)を飲むことで、生理痛は軽くなることもあります。

病気が原因の「器質性月経困難症」は
注意が必要

生理痛のほとんどは、カラダの自然なメカニズムによるものですが、心配なのは子宮や卵巣に何らかの病気が隠れている「器質性月経困難症」[きしつせいげっけいこんなんしょう]の場合です。これは、炎症などによって本来離れているべき組織や臓器がくっついてしまうことでおこる痛みで、治療が必要になります。

病院での治療法

病院に行くかどうか悩んだとき

市販の痛み止めを1~2回飲めば大丈夫という程度であれば、必要以上に心配することはありません。ただ、「痛みが増してくる」「2日目以降も症状が軽くならない」など、学校やアルバイトにも行けないほど寝込んでしまうケースは、無理をせずに婦人科を受診するようにしましょう。

また「最近急に生理痛がひどくなった」「痛みに加えて経血量も増えてきた」「セックスや排便のときに痛みを感じる」といった場合は、先に説明した「器質性月経困難症」が疑われる場合があります。このような症状があるときは婦人科を受診しましょう。生理の時期(生理前やも生理中以外)ではなくても大丈夫です。いきなり婦人科に行くのは抵抗がある人や、行くべきタイミングがわからない人は、身近にいるおとなに相談してみましょう。それが難しい場合は、中学・高校の場合は保健の先生に、大学の場合は各大学の保健センターのスタッフに相談してみることもおすすめです。

治療の基本は症状をやわらげること

婦人科を受診したら、まずは病気が隠れていないかどうかを調べます。その結果、特に病気がないようであれば、それぞれの症状をやわらげる治療がおこなわれますが、痛みに対しては、症状別の痛み止めが処方されます。子宮内膜でつくられるホルモンであるプロスタグランジンが過剰な人はその合成を抑える薬、イライラなどメンタルのトラブルが多い人には精神安定剤が処方されることもあります。

「低用量ピル」も選択肢のひとつ

日本ではまだあまり知られていませんが、海外では生理痛を抑えたり、生理前のイライラを軽減したりするために「低用量ピル」が使われています。ピルを使えば、子宮を収縮させるプロスタグランジンの分泌が抑えられるほか、経血量も減り、生理にまつわる不快な症状も少なくなります。どうしても学校や部活を休めない場合に使うと便利です。ただし、なかには20歳以上の人でタバコを1日15本以上吸う人は服用できないなどの条件もあるので、使用する前には必ず医師の診断を受けましょう。

生理痛を改善するための薬と漢方

痛みに素早く対処するには、痛み止めが有効ですが、飲むのをためらう人もいるかもしれません。ですが、痛みがひどくなるまでガマンすると、痛みの原因となる物質が増え、薬が効きにくくなります。痛み止めは、痛みを感じたときに早めに飲むのが効果的です。


痛み止め以外では、漢方薬もおすすめです。東洋医学では、人間のカラダは「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスが大切で、生理痛は「血」が足りない、あるいは流れが滞ることでおきると考えられています。ですから、カラダの冷えや骨盤内の血流の改善、イライラなどの精神症状を抑える漢方薬を選ぶと有効です。医療機関で処方してもらう場合は、保険が適用されます。自己負担の割合は、ほかの薬と同じ扱いです。自分の症状、体質に合うものはどれか、病院の先生や専門の薬剤師さんに相談してみてくださいね。


なお、生理痛をやわらげる漢方薬で代表的なものは、次のようなものがあります。


当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):足りない血をおぎない、めぐりをよくします。

加味逍遥散(かみしょうようさん):イライラをしずめ、緊張をやわらげ、自律神経のバランスを整えます。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血の滞りを改善し、めぐりをよくします。冷えやのぼせに効果的。

生理痛のセルフケア

つらい症状を少しでも軽くするために、おうちで簡単にできるセルフケアの方法をいくつか紹介します。

入浴でカラダをあたため、
血のめぐりをスムーズに

生理痛のセルフケアの基本は、下半身をあたため、血行をよくすること。おすすめは入浴です。生理中に入浴すると経血量が増えるといわれますが、実際には変わらないので、安心してバスタブに浸かってくださいね。カラダをあたためる入浴剤や、血行をうながすアロマオイルなどを入れればさらに効果がアップします。


生理中バスタブに入りたくない人は、足湯だけでもOK。バケツなどに41~42度くらいのお湯をそそいで足を入れ、15~20分ほど浸かると、下半身がポカポカしてきますよ。冷え性にも効果があるのでおすすめです。

リラックスできるアロマやヨガ、
ツボ刺激もおすすめです

人前で発表するときや試験の前など、神経が高ぶったりカラダが緊張したりする場面では、痛みをより強く感じる場合があります。痛みをやわらげるには、ヨガ、軽い体操、アロマテラピーなどで体や心をリラックスさせるといいでしょう。ツボに刺激を与えるハリや指圧[しあつ]、マッサージなども血めぐりがよくなっておすすめですよ。いくつか試してみて、自分に合ったリラックス法を見つけてくださいね。

生理痛をやわらげるおすすめのツボ

三陰交(さんいんこう):内くるぶしから指4本分上にあるツボ。親指を押しあて刺激しましょう。全身の血めぐりがよくなり、カラダをリラックスさせます。

腎兪(じんゆ):ウエストの一番細い所にある背骨から、指2本分の場所にある左右のツボ。親指の腹を押しあて刺激します。むくみが取れ、腰の痛みがやわらぎます。

簡単な体操で、下半身の血行をよくしましょう

腰まわし

両足を肩幅に開き、両手を腰にあてた姿勢で、円をえがくようにゆっくりと腰をまわします。右まわし、左まわしそれぞれ20回ずつおこないます。

イスにすわって足首のまげ伸ばし

ラクな姿勢でイスに腰かけます。足を少し前に出し、かかとを床につけたまま、ゆっくりと両足のつま先をおこしてください。足首を90度の角度にまげて5つ数えます。ゆっくりもとにもどし、次につま先を立てて、足首と足の甲をしっかりと伸ばし5つ数えます。これを5回ずつおこないましょう。


机に向かっていると、ただでさえ下半身の血行は悪くなりがち。生理中にかぎらず、日ごろから習慣にするといいですね。ですが、生理痛がつらいときは無理をしないことも大切。自分のカラダと相談しながら、できる範囲で続けてくださいね。

豆乳は、生理痛をやわらげ、
女性美を磨く、お助けドリンク

「畑の肉」とよばれる大豆から生まれた豆乳には、必須アミノ酸、植物性たんぱく質がたっぷり。最大の注目は、女性ホルモンの「エストロゲン」に似た働きをする「大豆イソフラボン」が含まれていること。生理痛の要因はエストロゲン不足と考えられているので、豆乳でおぎなうことで、痛みがやわらぐというわけです。低カロリーだからダイエット中の人も安心。毎日の食事に積極的に取り入れてくださいね。

生理のときにお酒は飲んでいいの?

生理中のカラダはデリケート。アルコールを分解する力も低下しているので、酔いやすく、体調を崩すことも。例えば大学のサークルやゼミなどでの飲み会の席では気をつけましょう。ほんの少し楽しむ分には問題ありませんが、くれぐれも飲み過ぎには注意が必要です。ただし、痛み止めを飲んでいる場合は、薬の効きが悪くなったり、逆に効き過ぎたりすることもあるので、お酒を飲むことはおすすめしません。


また、アルコールは血行をよくする一方で経血量を増やすため、2~3日目の量の多い日はひかえたほうが安心です。飲むときはカラダを冷やす効果のある麦を原料とするビールやチューハイではなく、できればカラダをあたためる効果のあるブドウや米を原料とする赤ワインや日本酒などを選びましょう。

まとめ

いかがでしたか。生理痛とひとことで言っても、いろいろな症状があります。その症状と原因について理解しつつ、痛みをやわらげるセルフケアを、ぜひ取り入れてみてください。痛みがひどい場合はガマンのしすぎは禁物です。生理痛の原因には病気が疑われる場合もあるので、少しでも不安に感じることがあれば、身近なおとなに相談したり、婦人科を受診してみたりしてくださいね。

監修:

東京都済生会中央病院 産婦人科 西山紘子先生

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