鉄分が多いほうれん草やレバーのほか、大豆イソフラボンが豊富な大豆食品、ミネラルやビタミンが豊富な穀物や緑黄色野菜、海藻やドライフルーツ・ナッツなどを用意するといいですね。ただし、からだにいいからといってたくさん摂取しすぎると逆効果になることもありますので、適度な量をバランスよくとるように心がけましょう。
食生活でサポート
大豆食品
豆乳、納豆、豆腐、厚揚げなど
大豆イソフラボンが豊富
海藻
ワカメ、ひじき、のり、こんぶなど
肌や体調を整えてくれる
殻付き穀物・雑穀
玄米、あわ、ひえ、麦、黒米、赤米、ごまなど
ミネラルやビタミンが豊富
根菜類
生姜、ねぎ、大根、ごぼう、れんこんなど
体を芯から温めてくれる
緑黄色野菜
かぼちゃ、ほうれん草、ブロッコリーなど
ビタミンが豊富
ドライフルーツ、ナッツ類
ビタミン、ミネラル、良質な脂質がたっぷり。特にビタミンEが豊富で血流をよくしてくれる
マッサージでサポート
血流を良くすると月経痛がやわらぐ場合がありますので、足や手、下腹部など、お子さまが自分でできるマッサージを一緒にやってみましょう。腰など手が届きづらい部分は時々押してあげるといいでしょう。
子宮や卵巣に効く
くるぶしの少し後ろあたりのゾーンは、内側が子宮(❶)、外側が卵巣(❷)に効くといわれています。手の指の腹で押しながら、少し痛いけど気持ちいいくらいの強さで刺激しましょう。また、そこをマッサージしながら足首を回転させてストレッチするのもおすすめです。
指先が頭・首(❸)手のひらの手首あたりが子宮・卵巣(❹)ゾーンです。反対側の親指の腹で刺激しましょう。テレビを見ながらでもできるので、気軽にやってみてください。
腰回りのだるさ解消
おへその裏側あたりの左右のツボを「命門(めいもん)(❺)」、そこから左右へ指2本分離れたところを「腎愈(じんゆ)(❻)」といいます。両手をグーにして、この2カ所のあたりをぐりぐりすると、腰回りのだるさがなくなると言われています。
血流促進
おへそから指2本したあたりを「気海(きかい)(❼)」、気海からさらに下でおへそから3~5cm下を「丹田(たんでん)(❽)」といいます。丹田を起点に気海の少し上あたりを通るように「の」の字マッサージを。その後、おへその上を通る大きな「の」の字マッサージを10回。これをセットで2~3回繰り返してください。
ひざの皿の内側から指3本くらい上あたりを「血海(けっかい)(❾)」、内くるぶしから指4本上あたりを「三陰交(さんいんこう)(❿)」といいます。ここを親指の腹で押したり、アロママッサージなどをすると生理痛がやわらぐことがあります。
からだを温めてサポート
生理中の冷えは禁物! ホットミルクやハーブティーなどからだが温まるドリンクや、腹巻、厚手の靴下などを用意して、からだを温めるのも効果的です。
睡眠をサポート
生理期間中はしっかり睡眠をとることが大切。夜用ナプキンやショーツ型ナプキンといった、夜に適した生理用品を選びましょう。また、ぴったり合う枕や肌ざわりのいい寝具やパジャマは快眠につながります。寝る前にスマホやパソコン、ゲームをやると交感神経が高まってしまい、寝つきが悪くなってしまうので、避けるようにしましょう。
リラックスをサポート
生理中は普段と体調がちがう状態になるため、気分が落ち込むこともあります。花や緑の香りが好きならアロマを使ったり、好きな音楽を一緒に聞いたりして、ストレスを緩和する環境を作るのもいいでしょう。
アロマで癒やされる
●お湯を入れたマグカップに精油を1~2滴ほどたらし、香りをただよわせる。
●ハンカチやティッシュなどに精油をたらして、好きな香りを持ち歩く。
●浴槽にたらしてバスタイムを楽しむ。
専用ショーツでモレ対策をサポート
生理に慣れていないときは、どうしてもナプキンがズレたりヨレたりしてしまいがちです。生理中も安心して過ごせるように、生理専用のショーツを用意しましょう。生理用ショーツならナプキンがしっかり固定できるうえ、きちんとからだにフィットするようにできているので、モレを防ぐことができます。また、生理用ショーツは、万が一モレてしまった場合でも汚れが落ちやすいという特徴もあります。もちろん肌に直接触れるものなので、肌触りがいいものを選んであげてください。
生理期間中のブルーな気持ち
生理になると、慣れないナプキンに違和感がある、生理痛が起こる、疲れやすいなど、いつもとはちがう状況になることで、イライラしたり、落ち込んだり、精神的に不安定になってしまうことがあります。大人の女性に成長している経過で、生理をネガティブなものとしてとらえてしまうお子さまもいるでしょう。
そういうときは、今、お子さまのからだの中で何が起こっているかを説明し、「赤ちゃんを産める大人のからだになったことはとても素晴らしいことなんだ」と、改めて伝えてください。自分のからだに起こっていることを知ることで、安心して、不調がやわらぐかもしれません。また、赤ちゃんを授かるからだに成長したことを理解することで、少しずつ生理を受け入れられるようになるでしょう。
おうちの方へのポイント!
生理期間中はからだの不調が起こることもあるので、やさしく見守りながらも、生活の中で少しでも不調がかるくなるように、できる範囲でサポートをしてください。
生理をネガティブにとらえてしまわないように、からだで何が起こっているか、赤ちゃんを授かるからだになったことなどを理解できるように説明してあげましょう。
監修:
東京都済生会中央病院 産婦人科 西山紘子先生
助産婦/バースセラピスト やまがたてるえさん
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