「排卵」とは、成熟した卵子が卵胞(卵子を育てる袋)をやぶって卵巣の外に出てくることです。排卵がおこった日のことを「排卵日」といい、排卵日の前後を「排卵期」といいます。排卵日は平均すると、4週間に1回のサイクルでやってきます。
排卵とはなに? どんなもの?
排卵と妊娠にはどんな関係があるの?
排卵された卵子と男性の精子が女性のからだの中で出会うことを「受精」といい、卵子と精子がくっついたものは「受精卵」となります。この受精卵が子宮にたどり着く(着床する)ことが「妊娠」です。受精卵をふかふかのベッドで迎えるため、女の子のからだの中では、排卵日にあわせて子宮内膜が厚くなるのです。
受精する前の卵子と精子にはそれぞれ寿命があり、女性の卵子の寿命はおよそ24時間、一方で男性の精子の寿命はおよそ3日間。卵子が生きている間、つまり排卵日前後は妊娠しやすい時期となります。排卵と妊娠の関係を知っておくことは、望まない妊娠はもちろん、将来赤ちゃんを産むときのために重要なことなので、覚えておきましょうね。
排卵と生理のサイクルの関係とは?
排卵日の後、卵子が受精しなかった(妊娠しなかった)ときに子宮の内側を覆っている子宮内膜がはがれ落ち、からだの外に出されるのが「生理」です。女の子のからだは、排卵のタイミングにあわせて赤ちゃんを産めるように準備をし、妊娠しなければ一度子宮の中をキレイにして次の排卵に備えて受精卵を迎えるために新しいベッドの準備をするというサイクルを繰り返しています。
排卵日によくある体調の変化と症状
生理がくると生理痛(月経痛)を感じるように、排卵日の前後にも体調の変化がおきることがあります。排卵日によくある症状を知っておきましょう。
おりものが増える
排卵日が近くなると、普段のサラサラしたおりものとは違う、生卵の白身のようなドロッとしたおりものになります。下着の汚れが気になるときはおりものシートをつけておきましょう。量や状態には個人差があり、体調によっても変化するので、多い人もいればほとんど気にならないという人もいます。
排卵痛
排卵日には、お腹や下腹部が痛む「排卵痛」を感じることがあります。排卵痛は、卵子が出てくるときに、卵胞がやぶれて卵胞液と血液が流れ出すことでおこります。チクチクと痛む程度なら問題ありませんが、動くのがつらいほど強く痛むなら病気のサインかもしれません。痛みをガマンせずに病院で診察してもらいましょう。
排卵出血
排卵日には、ホルモンバランスの急激な変動によって子宮内膜の一部がはがれ落ちることがあり、「排卵出血」といいます。不正出血(生理とは関係のない出血)のように思えてびっくりするかもしれませんが、排卵出血は病気ではありません。下着の汚れが心配なら、ナプキン等をつけておくと安心です。
便秘
排卵日の前後からホルモンバランスが変化することで腸のはたらきがにぶくなり、便秘がちになります。便秘対策には、水分をしっかりとり軽い運動やストレッチなどをして、腸を活発に動かすことを意識しましょう。食事で食物繊維や乳酸菌をとるのもおすすめです。
倦怠感・無気力感
排卵期は「からだがだるい」「しんどい」と感じる状態になることがあります。ホルモンバランスの変化によっておこるもので、入浴や軽いストレッチで血流をよくすることで軽減できます。からだをいたわって過ごすようにしましょう。
イライラ
排卵がおこると、ホルモンバランスの変化によってイライラしたり、怒りっぽくなったりすることもあります。友達とおしゃべりをしたり、軽い運動をしたり、好きな音楽を聴いたりして、ストレスをためないようにしましょう。アロマテラピーや深呼吸など、自分がリラックスできる方法を見つけてくださいね。
吐き気
排卵期に吐き気を感じる人もいますが、これは「プロスタグランジン」が原因です。プロスタグランジンは排卵後からつくられる物質で、子宮を収縮させる作用のほか胃腸のはたらきを強める作用もあり、そのせいで吐き気が出てくるのです。
軽い吐き気なら、冷たい水でうがいをする、ジンジャーティーなど吐き気を抑えやすいといわれる飲食物をとる、といった方法を試してみてください。ただし、ひどい場合は子宮頚管炎(子宮頸肝炎)の可能性もあるので、病院でみてもらいましょう。
ソフィのアプリで排卵日をチェックして体調管理しよう
生理中だけでなく、排卵日の前後にも体調の変化がおこります。おりものの量が増えたり、お腹が痛かったりするときに、排卵が原因だとわかれば必要以上に病気を疑わずにすみますよね。
排卵日を正確に知るのに使われるのが、基礎体温をつける方法です。基礎体温とは、安静状態で測る体温のこと。婦人体温計という専用の体温計を使い、朝目覚めた瞬間に舌の裏で計測します。排卵すると基礎体温が0.3℃から0.6℃ほど上昇するので、毎朝測り続けることで排卵日がわかりやすくなります。
もっと手軽に排卵の予定日を知りたいときは、ソフィ公式アプリ「ソフィ 生理日管理&生理不調ケア」を使ってみてください。アプリを使って生理が来た日や終わった日を記録しておくと、排卵予測日を知ることができますよ。
「ソフィアプリ」はシンプルな画面で使いやすく、生理日や排卵日の管理だけでなく、基礎体温や毎日の体調、その日の気分、おりものの状態なども簡単な操作で記録できます。体調を記録し続けることで体質タイプを診断し、体調改善に役立つアドバイスを受け取れるのもうれしいところ。女の子の毎日をサポートしてくれるアプリで自分のからだのことがわかると、毎日が過ごしやすくなりますよ。
シンプルだから使いやすい
「ソフィ」 かんたん生理管理アプリ
ワンタップで生理日や体調をカンタン記録! 続けていくと、24の体質タイプからあなたのタイプを診断するよ。タイプに合わせた体質改善アドバイスも要チェック!
まとめ
排卵について正しく知っておくことは、将来の妊娠や出産にも備えることになります。また、排卵日の前後にはホルモンバランスが変わり、体調の変化がおこりやすくなるため、生理周期にあわせた過ごし方が大切です。排卵日や生理周期を管理して、からだと上手に付き合いましょうね。
監修:
東京都済生会中央病院 産婦人科 西山紘子先生
SPECIAL CONTENTS おすすめコンテンツ おすすめコンテンツ
- アンケート アンケートのお願い! サービスをもっとよくするためにみんなの声をきかせて! アンケート...
- 人気の記事 おりものは誰にでもあるもの? 生理周期との関係を知ろう 「下着につくネバっとしたものはなに?」「おりもののことは周りに相...
- 人気の記事 生理前・生理中は食欲が止まらない…どうしたらいい? 生理(月経)にまつわる悩みでも、「生理前・生理中の食欲が止まらな...
- 人気の記事 これでバレない! 女子の生理の隠し方 女子なら誰もが経験する生理。でも、生理中であることが周囲にバレた...
- 人気の記事 生理痛(月経痛)の悪化で学校生活にも影響!? 生理痛の原因と対処法 婦人科に相談に来る患者さんの悩みで多いといわれているのが生理痛で...
- 人気の記事 生理の痛みをやわらげるための食べ物 生理痛(月経痛)はいつものことだからと、ただひたすらガマンする日...
- 人気の記事 わたしの経血量は正常? 経血が教えてくれるカラダのサイン 周りの友達と比べたりすることがない経血量(生理出血量)。自分は多...
- 人気の記事 生理のたびに悩まされる下痢、どうしたらいい? 生理(月経)前は便秘気味でお腹の張りに悩まされていたのに、いざ生...
- 人気の記事 生理中でもお風呂に入って大丈夫? 生理(月経)中は、お風呂の中で経血が出ないか気になったり、膣[ち...
- 人気の記事 やっちゃった! 6割が経験している不快な昼モレトラブル、どうしたらいい? 毎月訪れる生理(月経)の悩みは尽きないもの。多い日に経血がドッと...