性（せい）へのめざめ

愛し合う男の人と女の人がおたがいの愛情（あいじょう）をたしかめあいます。

約5,000万〜1億個（おくこ）の精子が膣の中を通っていきます。その中からひとつの精子だけが卵子（らんし）と結びつきます。

膣の中は「酸性（さんせい）」ですが、精子は「アルカリ性（せい）」で正反対の性質（せいしつ）を持っています。そのため、半分以上の精子はここで死んでしまいます。

半分以上残った精子もバイ菌（きん）や異物（いぶつ）を取りのぞこうとする白血球から攻撃を受けます。ここでもたくさんの精子が死んでいきます。

たくさんいた精子も数百個にへってしまっていますが、卵子が受精可能（じゅせいかのう）な時間は6〜8時間でとても短いです。

卵子の壁はとてもあつく出来ており、それをやぶったひとつの精子がようやく卵子と合体します。それが受精卵になります。

赤ちゃんをむかえる準備（じゅんび）のため、排卵（はいらん）時には子宮の内側にある子宮内膜をふかふかにしています。 受精卵がそのベッドにいられなかった場合、子宮内膜の内側がはがれて生理が起こります。

受精卵は細胞分裂（さいぼうぶんれつ）をくりかえして「胎芽（たいが）」という赤ちゃんの元になります。まだほんの小さな丸にしか見えませんが立派（りっぱ）な命です。

胎芽は妊娠9週目から2頭身になり「胎児（たいじ）」とよばれるようになります。そしてその後10カ月、お母さんのお腹（なか）の中で成長します。

出産のときにはお母さんの骨盤（こつばん）が開き、膣から赤ちゃんが出てきます。