女の子から女性へ…
つぼみが花開くときにおうちの方が寄り添えること
専門家プロフィール
やまがた てるえ
助産師/バースセラピスト/CFCアソシエイト/NPO法人JASH 日本性の健康協会 理事/姉妹の母
看護師、助産師、アロマコーディネーター、ベビージュニアセラピストなどさまざまな分野を修学し、講演会や執筆を中心に活動中。「13歳までに伝えたい女の子の心と体のこと」、「15歳までの女の子に伝えたい 自分の体と心の守り方」(かんき出版)著者。
女の子から女性へ…
つぼみが花開くときにおうちの方が寄り添えること
生理という表現はニックネーム、「月経」というのが本名と思っていただけたらありがたいです。「月日を経て女性になる」そのような意味がこの「月経」という言葉に含まれているように思います。日々大切にお育てになった小さな女の子があっという間に大きく成長し、12歳前後で初経を迎えます。初経のことを「初花」とも表現します。本当に花が咲き始めるように迎える初経は人生にとって、とても大きな成長のシーンです。おうちの方にとって、まるで初めて歩いた日を思い出すくらい大きな成長を感じる日になります。そんな時に月経のことについて知識や準備が整っているかどうかで、月経の迎え方が全く違ったものになります。全く知識がないままに迎えた月経がショックで、気持ちを閉じてしまったお子さまやおうちの方にもお話しを聞く中で、ずっと病気と思いこみおうちの方に伝えられなかった…なんて方もいらっしゃいました。成長の証を一緒に丁寧に迎えられた時に命のバトンを持っている自分を肯定的に受け止めることができるとともに、産むこと産まないことの権利も伝え、そこから性の健康教育もぜひ伝えていってほしいと思います。そのためにも事前に月経についての情報に触れる機会をぜひ作っていただき、成長するこころとからだに寄り添ってあげてください。
たとえば誕生日に生まれたときのお話しをして、月経のことを伝えたり、日常でも月経が起きているのを教えてあげることも可能です。我が家では生理用ショーツを手洗いすることもあるので、洗っている日常の姿からも月経を知ることが出来ていました。たくさんの月経についての情報を知って、「月経(生理)が来るのが楽しみです!」という女の子もいらっしゃいます。日々のコミュニケーションも大切にしながら、お子さまが花開き実りを迎えることを楽しみながらワクワクと迎えられることを心より祈っております。